SEO対策の今昔物語③
SEO対策の手順と全体像
当社が行うSEO対策の全体像を紹介して行きます。
つまり、大きく分けると下記の6つに分類されます。
最も重要なのは「コンテンツSEO」です。
私たちはすべての施策の中でもコンテンツに一番の力を注いでいる。そして、キーワード選定や内部対策、外部対策のそれぞれが融合的に機能することで、1つ1つのコンテンツが適切に評価されるようになる。
コンテンツやサイト全体が本当に良くて評価される結果=クライアントのファンが増える。その結果さらなる拡散を生み、ビジネスをより大きく発展させていくことにつながっていく。これから紹介する当社のSEO対策とその手順は、あなたのビジネスを大きく飛躍させる手法だと確信しています。最大限のSEO効果を発揮するためにも読み飛ばさずに、ここに書いてある施策を是非検討してください。
SEO対策(1)サイトの設計
検索エンジンで上位表示を独占するためのSEO対策の第一歩はそのサイト(クライアントへ誘致する)キーワードのリサーチから始まる。その理由は以下の3つだ。
徹底的にキーワードリサーチを行うことで、「どれだけの需要があるのか」「どのようなコンテンツを作るべきか」「コンテンツをどこにどのように配置すべきか」が明確になる。つまり、SEO効果の高いサイト設計ができる。
そのために必要な点を全てご紹介するので、ぜひ参考にして欲しい。
1−1.メディアミッションを策定する
突然だが、まずはメディアミッションを策定するところから始めよう。キーワードリサーチやサイト設計のすべてはここから始まる。SEOにおいて、メディアミッションが「あるサイト」と「ないサイト」では以下のような違いが生まれやすい。
メディアミッションがあると、選定すべきキーワードのテーマに一貫性が生まれる。メディアミッションがキーワード選定のすべての基準になるからだ。結果、サイトに蓄積されるコンテンツの全てが上手く紐づくことでユーザーにとってテーマが明快でわかりやすいサイトになる。つまり、SEO効果が高まる傾向にある。
メディアミッションがないと、選定すべきキーワードの基準が曖昧になり雑多なサイトになってしまいがちだ。ガジェット専門のサイトなのに仕事術に関するコンテンツが含まれていたり、中古車専門のサイトなのに飲食に関するコンテンツが含まれているなど、テーマがバラバラになり一貫性のないよくわからないサイトになってしまう。ターゲットユーザーにとって関係のない記事が含まれるなど、全体として見た際に価値が薄くなるため、SEO効果が低くなる傾向にある。
実際に私たちの経験でも、サイトのテーマと異なるジャンルのコンテンツを公開しても上手くいかなかった事例がある。特に最近では専門領域に特化したサイトの方がSEOで評価されやすいから、必ずメディアミッションを策定して、それに沿ったキーワード選定をすべきだ。
※注意
メディアミッションの策定は、必ずチーム全員で進めていこう。独りよがりのミッションは絶対に避けるべきだ。チーム全体が同じ方向を向いて全員が納得のいく形でスタートしよう。メディアミッションが曖昧で、全員が異なる目的を持ってスタートすると、SEOは驚くほど上手くいかない。面倒かもしれないが時間をかけてでもメディアミッションを策定すべきだ。
ミッションが策定できたら、実際にキーワードリサーチに移ろう。
1−2.サイトのテーマに関連するキーワードと検索ボリュームをすべて抽出する
あなたのサイトやブログで扱っているトピックと関連性のあるキーワードを手当たり次第に抽出しよう。あなたのメディアミッションを達成するために、必要だと考えられる関連キーワードを全て抽出し網羅するということだ。
ここで大切なのは「問い合わせに繋がらないだろう」「あまり関係ないかも」といった思い込みを一切排除し、できる限り多くのキーワードを抽出することだ。想定外のお宝キーワードを発掘することができるかもしれない。
例えば、当ブログは、「Webマーケティングで結果を出すために必要なことが全て分かるブログ」なので、関連性のあるキーワードとは、ブログ運営やSEO、LPO、コピーライティング、ソーシャルメディア運用に関するキーワードとなる。キーワードは以下のような方法(ツール)を用いて出せるだけ出していく。
あなたの扱うトピックに関連するキーワードを見つけたら上記の方法で芋づる式にキーワードを発見することができるだろう。
そして次に、以下のようなサジェストツールを活用してキーワードリストを作成し、Googleの提供する「キーワードプランナー」を活用して月間検索ボリューム(月間の検索数)を出していく。いずれも無料ツールだ。
この一連の流れで抽出したすべてのキーワードをExcelなどのシートにまとめ、大切に保管しておこう。実は、この作業だけで1週間以上の時間と労力がかかる場合もある。サイトの基盤を作る重要な過程だから、手を抜かず出せるだけリストアップしていこう。
1−3.重要キーワードをリストアップする
Excelにまとめたキーワードに優先順位をつけて重要キーワードをリストアップしていこう。目安としては100〜200ほどの重要キーワードをリストアップしよう。重要キーワードをリストアップするには2つの軸で考えると良い。
SEO対策で成果を出すためには「PV」と「CV」を考えなければいけない。ビジネスの成果に繋がらないキーワードで上位表示を実現できても意味がないからだ。あなたの運営するメディアにとって重要なキーワードを2軸で整理しピックアップしよう。
1−4.重要キーワードを中心にサイトを構造化する
キーワードをもとにサイトを構造化していこう。サイトの基本構造は以下の通りだ。

サイトの設計はそれぞれのページに、キーワードを当てはめて考えよう。
たとえば「靴」に関するサイトの場合、以下のような配置になる。

上記のように、重要キーワード(トップページ)を中心に要素分解し、キーワードをグルーピングすることで上手にサイトを構造化できる。これがサイト設計の基本的な考え方だ。この基本構造を忠実に守ることで、ユーザーにとって、そしてクローラーにとって回遊しやすいサイトになる。そして、さらに効果的なサイト設計をするために以下の2つの視点を追加することをおすすめする。
面倒だと思われるかもしれないが、ここまで深く考えてサイトを設計すると高いSEO効果が見込めるし、その後のサイト運営がかなり楽になる。今は大変だが、後のことを考えてしっかり設計していこう。
漏れなくダブりのない構造にする
サイトは原則、漏れなくダブりのない構造にしよう。ユーザーが目的のコンテンツにたどり着きやすくなるからだ。この考えのほとんどは、カテゴリページの分け方に影響する。
例えば、あなたの運営するwebサイトが「旅行」を扱っているのであれば「国内旅行」と「海外旅行」という2つのカテゴリを用意すれば漏れなくダブりのない構造になる。
では「国内旅行」「海外旅行」「新婚旅行」の3つのカテゴリにするとどうだろうか。新婚旅行は国内、海外どちらでも行う可能性があるためダブりが発生していると判断できる。このダブりを避けるべきということだ。
ただ、SEOの観点では重要キーワードをうまく整理できない場合もある。例えば「海外旅行」と「新婚旅行」の2つが重要なキーワードの場合、どちらかをカテゴリから削るのは避けたいところだ。(※重要キーワードを設定したカテゴリページはSEOの恩恵を受けやすい。下層のコンテンツページのSEO効果を上層のカテゴリーページが受け取るからだ。)
これらを考慮すると、できる限り漏れやダブりのない構造を目指しつつも、重要キーワードを積極的にカテゴリに設定することが現状の最適解と言える。
記事ページ同士の階層構造を整理する
通常、サイトは「トップページ」「カテゴリーページ」「記事ページ」の3階層の構造になる。ただし、記事ページ同士でも階層構造があるという前提でコンテンツを配置すると、より効果的なサイトの設計ができる。
以下の赤枠の部分を見てほしい。

本来のディレクトリ構造上、記事ページの下層に記事ページが配置されることはあり得ない。ただ、記事ページの下層にさらに記事ページを配置する思考で設計すると、よりユーザービリティの高いサイトを構築することができる。ユーザーの内部回遊を大きく促進させるからだ。上記の例では、「おすすめの革靴を知りたいユーザー」にとって重要なコンテンツを下層に位置付けている。おすすめの革靴を知りたいユーザーにとって、価格、種類、選び方、ブランドは大切な要素であり、見るべきコンテンツだ。このように記事ページ同士の階層構造を考慮した設計ができれば、それぞれを内部リンクで綺麗につなげることができる。ユーザーは自分にとって有益な関連ページに移動しやすくなるので、結果的にSEO効果が高まるということだ。ユーザーは再検索をしなくても同一サイト内でほとんどの悩みを解決できるようになる。