SEO対策とは?
SEOとは、「Search Engine Optimization」(検索エンジン最適化)という意味で、今の日本においては主にGoogleの検索エンジンで上位に表示されるための一連の施策のことだ。(Yahoo!やBingなども検索エンジンということになる)
主な施策としては
SEO対策が必要な理由
SEOが必要な理由は「検索結果で上位表示できれば無料で莫大なアクセスを獲得できるから」である。
あなたも日常からGoogleやYahoo!などの検索エンジンを使って「検索」することが多いのではないだろうか。また、検索結果が表示されると1位〜3位に表示されるページにアクセスすることがほとんどではないだろうか。
検索結果の上位に表示させることができると、そのページに多くのユーザーが流入することになる。多くの企業は、自社のページに多くのユーザーを集めたいからこそ、上位に表示させるための施策(SEO対策)を実施しているということだ。
SEO対策の費用
自社のホームページにSEO対策を行う場合、自社で行えば費用はかからない。実際、この記事に記載させて頂いている手順通りにすすめてくれればご自身でもSEO対策を行うことは可能だ。しかし、それでも自信がない、面倒な場合は費用を払って外部にお願いすることもできる。
既存のホームページに対するSEO対策の費用は大きくわけると「月額固定型」と「成果報酬型」の2つに分けられる。それぞれの費用とメリット、デメリットは以下の通りだ。
成果報酬型 | 月額固定型 | |
費用 | 1キーワードあたり月額1〜30万円程度。(難易度の高いKWは高い) | 20−50万円程度+記事作成費(別途) ※レポーティングや月次の提案含む |
サービス内容 | 特定のキーワードで上位表示できるまでは費用を抑えられる。上位表示した場合に通常よりも高い金額がかかる | 毎月定額の費用を支払って少しずつSEO対策を進めていく。 |
メリット | 導入時に初期費用以外の費用がかからない | 定額なので余計な費用がかからない。 |
デメリット | 業者が何もせずとも上位表示することがあるので、その際に月額固定型と比べて多額の費用を支払わされる。 | 業者のスキルが低い場合、いつまでも成果が出せずに無駄なコストになる可能性がある。 |
一見すると成果報酬のコスパが高そうに見えるが、個人的にはおすすめできない。
成果報酬型は上位表示しない限り利益が発生しないので、あまり1サイトにリソースをかけられないため施策が雑になる可能性がある。
また、Googleは日々アルゴリズム調整を行っており、アルゴリズムに適合した場合は何もしなくても上位表示することがある。成果報酬型の場合は普段なんの対策もしていないにも関わらず、たまたま上位表示しただけでもキーワードによっては月額30万円支払わなければならない、ということもある。つまり、SEO業者からすれば「上位表示できなくてもマイナスはない」「上位表示できたら丸儲け」ということになるのだ。
個人的には腕の良い固定報酬型のSEO業者に依頼したほうが、結果的にコストは安くなると考えている。
SEO対策で重要なこと
なぜ、順位の変動が激しく多くのオウンドメディア閉鎖が相次ぐなか、私たちは何年にも渡ってSEOの恩恵を受け続けることができたのだろうか。
その答えは、「検索ユーザーに最高のコンテンツを提供すること」を徹底し続けてきたことにある。
検索ユーザーが満足するコンテンツを提供すると、自動的に”いいね!”や”リツイート”などでシェアされ、多くのアクセスを集めることができる。そして、多くのアクセスが集まると、それだけナチュラルリンクを貼ってもらえるチャンスが増える。
いまでは「自作自演のリンク」を貼ってもマイナスの評価しか生まれない。SEOで成果を上げるためには「ナチュラルなリンク」を獲得することが必要不可欠だ。
つまり、ナチュラルなリンクを得るためのアプローチは、「検索ユーザーにとって最高のコンテンツを提供すること」以外にあり得ないということだ。そのため、これからのSEO対策は、「いかに検索ユーザーにとって最高のコンテンツを作り提供し続けることができるか?」で結果が決まる。そして、それが出来れば、サイトのSEO効果は際限なく高まっていくことになる。ではなぜ、ユーザーにとって最高のコンテンツを提供し続けることがSEO効果に大きく影響するのだろうか。
そのヒントは次に紹介する「Googleの理念」にある。
Googleの理念に沿ってSEO対策を行うと検索エンジンを攻略できる
前述した通り、いまの日本におけるSEOとは「Googleの検索エンジンで上位に表示されるための一連の施策のこと」だ。ここで改めてGoogleの意図を考えてみよう。Googleは、「世界中のあらゆる情報を整理して、検索ユーザーに最高の情報を届ける」ことを使命としている。
そのため、「多くの人の役に立つコンテンツが自動的に検索エンジンの上位に表示される」ように、優秀な技術者が常に新しいアルゴリズムを構築している。言い換えると、誰の役にも立たない価値のないコンテンツは、検索エンジンに表示されなくても良いということだ。
そして、Googleの理念に沿ってSEO対策を行うと自然と検索エンジンは攻略できるし、Googleの理念に反したことを行うと、検索エンジン上から抹消されてしまう。非常に単純だろう。
Googleが大切にしている考え方に沿ってサイト作りを進めていくことが、何よりも効果を生むSEO施策になるということだ。
「Googleが掲げる10の事実」に目を通しておくと良いだろう。Googleはすべての取り組みをこの考え方に沿って進めている。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。 遅いより速いほうがいい。 ウェブ上の民主主義は機能する。 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。 悪事を働かなくてもお金は稼げる。 世の中にはまだまだ情報があふれている。 情報のニーズはすべての国境を越える。 スーツがなくても真剣に仕事はできる。 「すばらしい」では足りない。 引用:Googleが掲げる10の事実
もうお分かりいただけているだろうが、Googleを追いかけることは得策ではない。Googleの理念に沿って「ユーザーに焦点を当て続けること」が何よりも大切だ。
Googleはそれを第一に望んでいるし、検索エンジンもその方向に向かってどんどん進化している。
ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い
さて、効果的なSEO対策を実行するためには「ブラックハットSEO」と「ホワイトハットSEO」の違いを理解することは避けて通れない。それぞれ以下のように定義できる。
ブラックハットSEO
検索順位を上げることだけを目的として、本来適切な検索順位よりも高い順位を得ようとして抜け道のような手法を使って行われるSEO。(=ウェブスパム)ホワイトハットSEO
参考:良質なサイトをより高く評価するために
サイトの使い勝手の改善、良質なコンテンツ作成の助長、表示の高速化など、ユーザーと検索エンジンの両方に良い効果をもたらすために行われるSEO。
ウェブマスター向けガイドラインに沿ったSEOのこと。
ブラックハットSEO | ホワイトハットSEO | |
手法 | Googleを欺くような抜け道的な手法(スパム行為) | Googleの理念に沿ったユーザーにとって有益なサイトの構築 |
ペナルティを受ける可能性 | 非常に高い | ほとんどない |
SEO効果 | 短期的な効果があっても中長期的な効果はほとんどない | 中長期的に確かな効果を示す |
例 | ・キーワードの乱用 ・誘導ページ ・隠しテキストや隠しリンク ・不正なリダイレクト ・自動生成された無価値なコンテンツ | ・ユーザーにとって本当に価値ある有益なコンテンツの提供 ・ユーザーにとってストレスのないページの表示速度の向上 ・ユーザーにとってのわかりやすさを追求したサイト設計 |
実は数年前まではブラックハットSEOの効果があった。
しかし最近では、Googleが数々のアルゴリズムのアップデートを積み重ねてきたことによってほとんど効果が出なくなった。
それどころかガイドライン違反でペナルティを受け、再起不能になってしまうことがほとんどだ。
(中でも代表的なアップデートは「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」だ)
徹底的にユーザーに焦点を当て、価値ある素晴らしいサイトを作っていくことだけに集中しよう。それが現在のSEOで唯一成果が上がる方法だ。
ただ、ホワイトハットSEOにも様々な解釈があり、中には誤った解釈によって広まってしまったテクニック的な手法が多数存在する。改めて成果の出るSEOの本質について整理していこう。
成果の出ないSEO対策と世間の誤った解釈
ソーシャルメディアなどで語られている二次情報や三次情報を鵜呑みにしてはいけない。
例えば、以下のような発信を見聞きしたことのある読者は多いのではないだろうか。
YMYL領域のメディア運営では専門家を監修者につけて運営すると良い
Twitterで著者の露出を増やすことでサイテーションを加速させることができる
共起語をリストアップして記事内に散りばめることでSEO効果を高めることができる
単刀直入にお伝えすると、これらを実践するだけではあまり効果は見込めないだろう。
はたして、これらの施策はユーザーにとって本当に有益だろうか。
“ユーザーにとってどうか”という視点で考えると大して有益でないと感じないだろうか。これらはあくまでもテクニックであって、本質的はユーザーにとってどうでもいいことだ。
私たちはこれらの施策をそこまで重視していないし、実施せずとも大きなSEO効果を発揮している。
大切なのはこれらの情報を鵜呑みにするのではなく、「なぜ効果が生まれるのか」をユーザー基準で徹底的に追求し、本質的にユーザーにとって価値ある施策を実行することだ。
ユーザーにとって素晴らしい結果をもたらす施策は、SEO効果がある。
ユーザーにとって無価値な施策は、SEO効果がない。
このように考えると、すっきり整理できるだろう。