SEOに重要なmetaタグ

ウェブ制作するなら知っておくべき
重要タグ

MAY 24 , 2015 • by Shin Murakami

SEOに重要なmetaタグについて

そもそもメタキーワードとは?

そもそもメタキーワード(meta keyword)とは、HTMLのhead内に記述するメタタグの一つです。同じメタ情報のなかには、ページの概要を伝えるメタディスクリプションや、ページタイトルを伝えるメタタイトルがあることはご存知かと思います。メタキーワードも同様にそのページがどういったキーワードに関連しているかどうかを伝えるものです。
例えばこのページでメタキーワードを記述するとすれば、「メタキーワード」「SEO対策」「コンテンツ作成」となります。メタキーワードは、あくまでもそのページで主となるキーワードを記述するものであり、検索結果に上位表示させたいキーワードをすべて記述するものではありません。

メタキーワードがSEO対策として意味をなさなくなった理由とは?

冒頭でも言及したように、メタキーワードは現在SEO対策としては一切効果がなく、Googleがサポートするメタタグの一覧にも含まれていません。つまりどんなにメタキーワードを記述したとしても、Googleのクローラーはそのキーワードを無視し、結果としてメタキーワードがそのページの評価を高めることはなくなっています。

以前はSEO効果があったメタキーワードがなぜ、今では何の効果もなくなってしまったのか、その理由としてもっとも大きいのは検索エンジン技術の進化です。Webサイトの制作者がメタキーワードとしてそのページの主要ワードを記述しなくとも、クローラーは何が重要なキーワードであるかを判断できるようになっています。

そしてもう一つの大きな理由は、メタキーワードを悪用するWebサイト制作者が増えたことが挙げられます。以前のクローラーはメタキーワードに記述されたキーワードをそのページの主要キーワードとして評価材料の一つとしていました。そのためページの内容とは直接関係ないキーワードを詰め込むスパム行為が増えたのです。そのためメタキーワードはその意味をなさなくなってしまい、Googleのメタタグ一覧からも外されてしまいました。この2つの理由が主となり、メタキーワードはSEO対策としては意味をなさなくなっています。

メタキーワードを設定することに意味はなくなってしまったのか?

現在、SEO対策としては効果がなくなってしまったメタキーワード。では今、メタキーワードを設定することに意味はないのでしょうか? 基本的にその答えはイエスです。現在、日本においてSEO対策はGoogleのガイドラインに準拠してさえいれば、同時に検索エンジンを提供しているYahoo! でも同じ効果を得ることができます。そしてGoogleとYahoo! さえ抑えていれば、基本的にSEO対策はほぼ万全といっても間違いはありません。

もちろん、Google以外の検索エンジンでメタキーワードを評価対象にしていれば、記述することにまったく意味がないわけではありません。そしてメタキーワードはGoogleのクローラーには無視されているため、仮に記述してあったとしても、それがそのページの評価においてマイナスになることもありません。また特にWebサイトを複数人で管理している場合、ページ修正や改善を行う際にメタキーワードが記述されているほうが、Webサイト全体の方針や考えのぶれを避けることにもつながります。

しかしアイルランドでアクセス解析サービスを提供しているStatCounterで調べたところ、2018年2月~2019年2月の日本での検索エンジンシェア率はGoogleが75.09%、Yahoo! が22%で合わせて97.09%です。そのためわずか3%にも満たないGoogle、Yahoo! 以外の検索エンジンのためにわざわざメタキーワードを記述することの必要性にかんしては大きな疑問が残ります。なぜならその分の時間をコンテンツの質を向上させることに使ったほうが、SEO対策としては大きな効果が期待できるからです。さらにWebサイトの方針、考えについても常にWeb製作者同士でコミュニケーションを欠かさないようにしておけば、メタキーワードの記述がなくても大きな問題はないでしょう。そういった意味でメタキーワードは、記述することによるマイナスはないものの、それ以外のことに注力したほうが結果的には高いSEO効果が期待できるといえます。

メタキーワード以外のメタタグにキーワードを含める際の注意点

上述したようにメタタグはメタキーワード以外にも、ディスクリプションやタイトルなどがあり、これらは現在でもGoogleのメタタグのなかに含まれています。そこで気をつけないといけないのが、ディスクリプションやタイトルに無理やりキーワードを含める行為です。

GoogleはSearch Consoleヘルプのなかで、タイトルについてはキーワードを詰め込むこと、キーワードを羅列することは避けなければならないとしています。そしてディスクリプションについても、それぞれのページ内容にあったものを明確に説明するとしています。これらのルールを無視し、メタキーワードに記述するようなものをタイトルやディスクリプションに記述すると、最悪の場合、ペナルティを受けてしまうリスクも発生します。

これは特に自社内でWeb制作、SEO対策をせず、外部の専門業者に依頼している企業は注意が必要です。できあがったWebサイトの見える部分だけを確認し、HTMLのなかまで確認しないと、場合によってはタイトルやディスクリプションに無理やりキーワードが詰め込まれているかもしれません。そうなると表面的には何も問題がないはずなのに、検索順位が以前よりも落ちてしまっているといったこともおこりえます。

自社内でWeb制作、SEO対策をする企業はもちろんですが、外部に依頼している企業もすべてを任せっきりにすることなく、必ず業者と連携を取りつつ、Googleのガイドラインに違反する行為を行っていないかの確認は定期的に行うようにしてください。

コンテンツ作成においてキーワードの重要性は変わらない

検索エンジンが進化するということは、それに応じてSEO対策も進化させていく必要があるということです。冒頭でも触れたように、常に検索エンジンの動向に目を向けていなければ、まったく効果のないSEO対策に無駄な時間を費やしてしまうことにもなりかねません。
ただし気をつけなければいけないのは、検索エンジンの動向を注視すること以上に、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成することであり、それこそが最大にして、決して変わることのない唯一のSEO対策です。

現在、メタキーワード自体はSEO対策としての効果はないかもしれません。しかしコンテンツを作成するうえで、任意のキーワードを設定し、そのキーワードに対してユーザーが求める情報を記載することの重要性は何ら変わることはありません。そういった意味でメタキーワードは、記述することはなくなったものの、その概念自体は今でも欠かすことのできない重要なものとして生きているのです。

SEO対策に重要なmetaタグ一覧
titleタグ

① <title>ページのタイトル</title>

titleタグは、ページのタイトルを記述するタグです。metaタグではありませんがmetaタグと合わせて説明されている場合が多いため、ここでも挙げておきました。
Googleの検索結果に表示されているページタイトルは、このタグに書かれている情報が表示されるようになっています。titleタグを設定していないと、検索エンジンが正しくタイトルを表示してくれないので、必ず設定するようにしましょう。

メタディスクリプション

② <meta name="description" content="ここにページの抜粋を記述" />

descriptionタグは、ページの抜粋を記述するmetaタグです。descriptionタグに設定した内容は検索結果のページ抜粋部分に表示されます。
ユーザーに向けてページの内容を伝えることができるのはもちろん、検索エンジンもdescriptionタグの内容を検索順位の参考にしているため、キーワードなどを含めて記述することが大事です。

文字コード

③ <meta charset="utf-8">

文字コードは、上記のように記述します。日本語のサイトでは必ず書く必要があり、headタグの直後に忘れずに記述するようにしましょう。

ogpタグ

④ <meta property="og:url" content="URL" />
<meta property="og:title" content="タイトル" />
<meta property="og:description" content="抜粋" />
<meta property="og:image" content="画像のURL" />
<meta property="og:type" content="タイプ">
<meta property="og:site_name" content="サイト名" />
<meta property="og:locale" content="ja_JP(ページの言語)" />
<meta name="twitter:card" content="Twitterに表示するカードの種類" />
<meta name="twitter:site" content="Twitterのユーザー名(@xxxx)" />

ogpタグとは、FacebookやTwitterなどでシェアされた時に画像を表示したり、カード型で表示するためのタグです。シェアされた時のクリック率に大きく影響するためSNSからの流入を伸ばしていきたい場合は、必ず設定するようにしましょう。
記述しなければならない情報は、上記の通りです。

ビューポートタグ

⑤ <meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1">

ビューポートとは、スマホなどのモバイル端末でページの表示方法をブラウザに指示するためのタグです。SEO対策に直接影響するわけではありませんが、スマホ最適がなされていないとスマホで表示した時に直帰率や滞在時間に影響するので注意が必要です。
よくWebサイト制作の入門書にも書き方が紹介されていますが、ビューポートを正しく書くことによってモバイル端末での表示を最適化することができるので、Webサイト制作時には忘れずに設定するようにしましょう。

robotsタグ、googlebotタグ

⑥ <meta name="robots" content="..., ..." />

robotsタグ、googlebotタグは、検索エンジンの動作をコントロールするためのタグです。誤ってnoindexなどが設定されていると、ページを追加しても検索結果に表示されないので注意しましょう。
robotsタグはすべてのブラウザで有効であるのに対し、googlebotタグはGoogleに対してのみ有効となります。

上記の「…」の中には。下記のような値をカンマ区切りで入れることができます。

noindexページをインデックスに登録しない(検索結果に表示しない)ようにします。作成途中のサイトなどは、noindexを設定することで一般の人にアクセスされないようにできます
nofollowクローラーがそのページのリンクを追跡しないようにするためのタグ
nosnippet検索結果にテキストスニペットや動画プレビューを表示しないようにするためのタグ
noarchiveGoogleでページのキャッシュリンクを表示しないようにするためのタグ
unavailable_after:[date]日時を指定すると、それ以降ページのクロールとインデックスが行われなくなります。
noimageindexGoogleの検索結果に表示される画像の参照元ページとしてページを表示しないようにする
nonenoindex, nofollowと同じ

あまり使う機会はないかもしれませんが、noindexとnofollowは下記のページに設定することによってSEO対策に一定の効果があると言われています。

品質の低いページ
カテゴリページ、タグページ、検索結果ページなどコンテンツが重複しているページ
(WordPressの場合)画像、動画などのメディアページ
WordPressを使っている場合は、headタグを共通化しているのでプラグインを使うことでページのタイプやカテゴリ、投稿ページごとにnoindexやnofollowの設定を行うことができます。

Googleは、2009年9月21日にウェブマスター向けオフィシャルブログで「メタキーワードを検索順位を決定づける要素としては利用していない」と記述しています。

Googleがメタキーワードを評価対象から外したのは、コンテンツとは無関係なキーワードを記述する検索エンジンスパムが横行したのが一つの理由とも言われています。
※ちなみにメタキーワードに関係の無いキーワードを羅列してもスパムとしてGoogleの評価が下がるという事はありません。メタキーワードは完全に無視されて、そこに何を記述しても効果は無く、評価には影響しないようです。
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