SEO対策⑵
コンテンツSEO

MAY 24 , 2015 • by Shin Murakami

コンテンツSEO

SEO対策(2)コンテンツSEO

私たちは、コンテンツSEOをもっとも重要なSEO施策と位置付けている。なぜなら、ユーザーの願望を叶えるためのすべての情報がコンテンツに詰まっているからだ。極端な話、コンテンツが素晴らしいものであれば他の施策が不十分でも、ある程度納得のいくSEO効果を得ることはできる。Googleもコンテンツがあらゆる施策のなかでも特に大きなSEO効果をもたらす可能性があると話している。
人を引きつける有益なコンテンツを作成すれば、このガイドで取り上げている他のどの要因よりもウェブサイトに影響を与える可能性があります。コンテンツSEOで考えるべきことはたった1つしかない。「ユーザーにとってどうか」という軸で、コンテンツを精査していくだけだ。 そして、その軸をもっとわかりやすくするために私たちは良質なコンテンツを以下のように定義している。

良質なコンテンツとは
ユーザーが120%満足し生活の質を劇的に向上させるコンテンツ
つまり、ユーザーの表面的なニーズだけでなく深層心理に隠れた潜在的なニーズまで満たし、ユーザーの幸福の実現に寄与するコンテンツが良質なコンテンツということだ。もう少し具体的に解説すると、“実際にユーザーが行動を起こせること”が良質なコンテンツの条件だ。ニーズを捉えて幸福を願っているだけであれば簡単だが、そうではない。
ニーズを満たし幸福を実現するための行動を確実に起こしてもらうコンテンツが、良質なコンテンツだ。このような良質なコンテンツを作成するためにも、私たちは4つの視点に沿ってコンテンツを作成している。この4つの視点を正しく理解し、アウトプットすることで、SEO効果の高い良質なコンテンツを生み出すことができる。

  • ニーズ(Insight):ユーザーニーズを的確に捉えること
  • 信頼(Authenticity):信頼のおける内容でまとめること
  • 独自性(Originality):独自の価値を創造すること
  • 表現(Expression):わかりやすい表現で提供すること
  • それではひとつひとつ見ていこう。

    2−1.ニーズ(Insight):ユーザーニーズを的確に捉える

    ユーザーを 120%満⾜させるコンテンツを作成するためにはニーズを的確に捉える必要がある。ニーズとはユーザーの理想と現実の間にあるギャップのことで、ユーザーが抱える欲求のことだ。そしてニーズは⼤きく「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」の2種類に分類される。

    顕在ニーズと潜在ニーズ
  • 顕在ニーズ:ユーザーが⾃分⾃⾝で意識できているニーズ(表⾯的なニーズ)
  • 潜在ニーズ:ユーザーが⾃分⾃⾝で意識できていないニーズ(深層⼼理に隠れたニーズ)
  • 顕在ニーズだけでなく、潜在ニーズまで満たしたコンテンツを作成することで、ユーザーに120%の満足を提供できるということだ。1度考えてみてほしい。「ワックス 付け方」と検索するユーザーのニーズはなんだろうか。誰もが「ワックスの付け方を知りたい」と答えるだろう。しかしそれでは不十分だ。ワックスのつけかたを知りたいというニーズは、あくまでも表面的なニーズでしかないということだ。「ワックス 付け方」と検索するユーザーが置かれている状況や、年齢、性別、ライフスタイルなどを真剣にイメージし、本当の願望を探ってみよう。

    例えば、デートやパーティ、プレゼンテーションのために「髪に変化を加えることで今の自分よりもカッコ良くなりたい」という願望があるかもしれない。ユーザーには本当に解決したい願望があり、それを解決するサポートに全力を注ぐことがなによりも重要だ。
    そのような願望を叶えるためには、単にワックスのつけ方を解説するだけではなく、どんな初心者でも簡単に実践できるように画像を使ったほうが良いだろう。また、頭の形やシーンごとのワックスのつけ方まで教えてあげたほうが良いかもしれないここまで考えてはじめて、ユーザーを120%満足させるコンテンツを作ることができる。キーワードを表面的に捉えるのではなく、そのキーワードで検索するユーザーの本当の願望(潜在ニーズ)が何かを考えよう。顕在ニーズと潜在ニーズの例を3つ紹介する。潜在ニーズを考える参考にしてほしい。

    検索キーワード顕在ニーズ潜在ニーズ
    SEO対策SEO対策の意味と実践方法を知りたい安定した集客を実現しビジネスそのものを飛躍させたい
    外壁塗装 期間外壁塗装がどれくらいの期間で済むか知りたいストレスのない安心な生活を送りたい
    一人暮らし 家電一人暮らしで揃えるべき家電を知りたいできる限り少ないコストで快適な生活を送りたい
    2−2. 信頼(Authenticity):信頼のおける内容でまとめる

    いくらニーズを的確に捉えた情報発信をしても、その発信に信頼性がなければユーザーにとっては価値が薄い。コンテンツの内容を納得してくれない可能性があるからだ。ユーザーが納得して正しい判断をくだすことができる良質なコンテンツを作成するためには信頼性を追求していくことは必須だ。信頼性の高い内容を目指そう。Googleも信頼性の高いコンテンツを作成することの重要性を「高品質コンテンツ公式ガイドライン」で「E-A-T」という概念とともに解説している。

    E-A-Tとは

    専門性、権威性、信頼性の頭文字を取った言葉であり、Googleの造語だ。それぞれ以下のように定義されている
    Expertise:コンテンツ作成者に専門知識があるか
    Authoritativeness:コンテンツ作成者、コンテンツ自体、ウェブサイトに権威性があるか
    Trustworthiness:コンテンツ作成者、コンテンツ自体、ウェブサイトに信頼性があるか

    E-A-Tとセットで知っておくべき言葉がある。それがYMYLだ。

    YMYLとは

    YMYLとは「Your Money or Your Life」の略語だ。
    Googleの「高品質コンテンツ公式ガイドライン」で「人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与えるページ」のことを指して使われる。

    Googleはwebページが人々に与える影響を真剣に考えている。そして私たちもwebページが人々に与える影響を真剣に考えなければいけない。だからこそ信頼性の高いwebサイトを作り、誰もが納得できる公平公正な根拠に基づいた情報発信をすべきだ。そのために実行できることは多数ある。

  • 論文や書籍などを根拠にコンテンツを作成する
  • 専門家もしくは専門的な知識を有する人間がコンテンツを作成する
  • 一方的な主張を振りかざすのではなく物事の両面に触れて丁寧に解説する
  • 取材や検証などで得た事実に基づいてコンテンツを作成する
  • 信頼のおけるコンテンツを作成するために何ができるか今一度考えてみよう。

    発リンクの重要性

    被リンクと同様、発リンクが重要視されている。これは単にリンクを外部に送れば良いという話ではない。信頼のおけるページを参考にコンテンツが作成されていることを、発リンクを通じて伝えるから意味があることだ。
    弊社でも信頼のおけるページへの発リンクを積極的に設置したところ、SEO効果が飛躍的に高まった事例がある。特に引用元を記載する場合に意識しておきたいポイントだ。

    2−3.独自性(Originality):独自の価値を創造する

    コンテンツは、競合コンテンツを大きく上回る独自のものでなければいけない。つまり、オリジナルコンテンツを目指すべきだ。他のコンテンツを模倣するのはNGだ。コンテンツは相対的に評価されるものであるから、他のコンテンツと同等のものを作成してもユーザーは大きな価値を感じてくれない。競合性を考慮して独自の価値あるコンテンツを作成すべきだ。とは言ったものの、独自の価値を作り出すのはそこまで難しいことではない。実はちょっとした努力で生み出すことができる。 あなたの保有している知識やデータは原料だ。それを加工することによって独自の価値は創造できる。 つまり 手順化 タスク化 グラフ化 図解 複数のデータを集計 などの加工を施すことによって、今までになかった独自の価値を生み出すことができる。 あなたの作成したコンテンツを改めて見返してみよう。 文章の羅列になっている箇所がないだろうか。その情報をステップ形式に加工することでもっとユーザーが行動しやすくならないだろうか。 せっかくなので「お風呂掃除 やり方」というキーワードで一緒に考えてみよう。どのような工夫をすれば独自の価値を生み出せるだろうか。当然だが、単にお風呂掃除のやり方を解説するだけではNGだ。 例えば、以下のように工夫をするとどうだろうか。 お風呂掃除のやり方のすべてを手順化する 実際に掃除している風景を一コマごとに撮影し画像でわかりやすく伝える 細かい箇所の掃除方法は動画を使って丁寧に解説する 掃除道具を比較検証し本当におすすめできるグッズだけを紹介する おそらくこれらの工夫をするだけで、世の既存コンテンツにはない独自の価値を生み出すことができるだろう。 私たちはこのような工夫に力を入れ続けた結果、SEOで上位に表示され続けるコンテンツをたくさん見てきた。書いてある項目が一緒でも、どのように加工するかで価値は大きく変化する。 あなたのコンテンツが生み出せる独自の価値はどのような形なのかぜひ考えてみよう。

    2−4.表現(Expression):わかりやすい表現で提供する

    ユーザーにとってわかりやすいコンテンツに仕上げていこう。いくら内容が素晴らしいものでも、結論にたどり着きにくかったり、情報が整理されていないとユーザーはすぐに離脱してしまうことだろう。
    わかりやすさを追求するためにチェックすべきポイントは多々あるが、そのなかで特に重視すべき項目は以下の通りだ。

  • 論理的に目次を構成し漏れやダブりをなくす
  • 結論を先に伝える
  • 充実した根拠を提供する
  • より納得感を高めるための具体例を提供する
  • 見出しを見ただけでそこに何が書いてあるかがわかる
  • 箇条書きを活用する
  • 表やイラストを活用する
  • 装飾を施しポイントをわかりやくする
  • 何が実現できるコンテンツなのかを伝える
  • ユーザーが意思決定できるよう明快な主張をする
  • 誤字脱字をなくす
  • これらはあくまでもわかりやすい表現にするための方法の一部だが、このポイントに沿って実行していくだけでも見違えるほどわかりやすいコンテンツになるはずだ。 参考までに、以下の2つの文章を読み比べてほしい。

    ■わかりにくい表現 ある研究結果が面白い。初心者ゴルファー100人を対象にどのパターンのグリップが良い結果をもたらすか研究してみたというのだ。 Aパターンを使ったゴルファーは1ヶ月後に5%、3ヶ月後に10%、6ヶ月後に20%の成長率を記録した。そして、Bパターンを使ったゴルファーは1ヶ月後に10%、3ヶ月後に20%、6ヶ月後に40%の成長率を記録した。 なぜ、このような違いが生まれたのだろうか。私もゴルフ初心者だった頃はグリップ選びに悩まされたものだから興味深い。同じように悩んでいる読者も多いのではないだろうか。 この研究を行なった人物から話を聞いたところ、ゴルフ初心者はメンタルに弱く、大事な局面でOBを出してしまう可能性が高いらしい。たしかにこれは一理あるなと実感した。ゴルフ初心者は安定性を重視したBパターンを選んだ方が良いようだ。 飛距離重視のAパターンの成長率 安定性重視のBパターンの成長率 1ヶ月後 5% 10% 3ヶ月後 10% 20% 6ヶ月後 20% 40% 明らかに後者のほうがわかりやすいと感じないだろうか。そして、伝えたいメッセージが明快だと感じたはずだ。 誰が読んでもわかりやすく納得できるロジックを構築し、伝え方や伝える順番を工夫することで大きな違いが生まれる。 あなたのコンテンツも上記を参考に、もっとわかりやすい表現にできないか考えてみると良いだろう。 コンテンツをわかりやすく表現するための第一歩は文章力を磨くことだ。

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