5つの注意点を知ってサイト制作に取り組め

スパムアップデート

2021年6月by Shin Murakami

Googleの非公開アップデート「スパムアップデート」を考察!~ペナルティを受けないサイト作りのために~
スパムアップデートとは?5つの注意点を知ってサイト制作に取り組みましょう

2021年6月、Googleはスパムアップデートを実施しました。Googleのランク付けの精度を高めるための施策で、日本語にも対応しています。スパムサイトと判断された場合、検索結果から表示されなくなる可能性もあります。本考察で、Googleのスパムアップデートについて理解してその対策方法を検討して、サイト構築に役立てましょう。

Googleのスパムアップデートとは?

スパムアップデートは、2021年6月24日と29日の2回に分けて実施されました。「スパム」とは、かんたんに言うと「ユーザーにとっての迷惑行為」です。

  • 悪質なバックリンク
  • ツールで大量生成されたコンテンツ
  • 被リンクの大量設置
  • 例えば、上記のような行為はユーザーにとって有益ではありません。有益でないコンテンツを検索上位にするための施策を「ブラックハットSEO」と呼ぶこともあります。
    従来の検索アルゴリズムでは、小手先のテクニックで上位表示させられるケースもありました。Googleでは、ユーザーのために不利益なサイトを非表示にするため、スパムアップデートを実施しているのです。公式Twitterでは、以下のようなアナウンスがありました。

    As part of our regular work to improve results, we've released a spam update to our systems. You can learn more about our efforts to fight spam in this
    https://www.youtube.com/watch?v=TnhKznlJfTM

    <翻訳>
    私たちは、検索結果を改善する日常的な取り組みの一環として、スパムアップデートをリリースしました。
    スパム対策に関する取り組みについては、こちらのブログで詳しく解説しています。
    こちらの動画もご確認ください。
    Googleスパムアップデートの詳細は不明

    スパムアップデートが行われたことは事実ですが、残念ながら詳細は公開されていません。サイト運営者からすると「検索順位に関わるのでは?」や「具体的な施策内容を理解したい」と思うはずです。しかし、今回のスパムアップデートで順位が大きく落ちる心配はさほどありません。ユーザー想いのコンテンツを提供するサイトなら、Googleがスパムと判断することはないからです。定期的なアップデートで精度が上がっているにも関わらず、有益なコンテンツの順位を下げてしまうケースは考えづらいです。逆に言うと、ブラックハットSEOを意識して作られたサイトは、ランク外になる可能性があります。ユーザーにとって利便性の高いサイトは、スパムアップデートで検索順位が上がるかもしれません。

    詳細をアナウンスしない理由を考察

    スパムアップデートの内容を公開しないのは「スパマーに知られないため」という理由も考えられます。スパマーにアップデートの裏側を知られれば、新たな施策をされる可能性があるはずです。いたちごっこにならないためにも、Googleは内容を伏せた状態でアップデートを実施しているとも言えるでしょう。今一度、Googleが掲げるガイドラインの確認をおすすめします。
    >> ウェブマスター向けガイドライン

    スパムアップデートに関する5つの対策方法

    詳細が不明のスパムアップデートですが、以下5つの対策は行っておくべきです。

  • コピーコンテンツ
  • 不正なリダイレクト
  • 隠しテキスト・リンク
  • ツールで作られたコンテンツ
  • キーワード多様したアフィリエイトリンク
  • 順に詳しく見ていきましょう。

    コピーコンテンツ

    コピーコンテンツとは、他者のコンテンツを模写(リライト)して作られたものを指します。既にあるものに手を加えただけなので、コンテンツの内容が薄くなりがちです。知識がない分野なものの、収益化が狙えるからとコピーコンテンツを量産するとスパムと判断されてしまいます。コピーコンテンツか判断する際は「CopyContentDetector」を活用しましょう。
    >> CopyContentDetectorはこちら
    ※黄色と赤はコピーコンテンツと判断されやすいので注意してください。
    適宣、コンテンツの内容を見直して、対応するようにしましょう。
    他にもコピペチェックツールがありますので、使いやすいものを探して使ってみてください。

    不正なリダイレクト

    不正なリダイレクトの例は次の通りです。

  • PCまたはスマホでアクセスすると別サイトに飛ばされる
  • 検索エンジンと人間がアクセスした時のサイトが違う
  • デバイスを識別して不正なサイトに飛ばす
  • 上記のようなリダイレクトがGoogleに発覚した場合、偽装行為としてペナルティを受けるリスクがあります。最悪のケースでは、インデックス自体を削除されることもあります。SEO対策を外部に委託している方は、不正リダイレクトでアクセス稼ぎをしていないかチェックしてみてください。

    隠しテキスト・リンク

    隠しテキストとは下記のようなテキスト(画像)です。ご注意ください。

  • 背景と同色のテキスト
  • 画像の背後にテキストを隠す
  • 画面外にテキストを配置
  • フォントサイズを0にする
  • 記号や小さなテキストにリンクを貼る
  • 背景と同色のリンクを貼る
  • 画像の一部をリンクにする
  • 一昔前のSEO対策では、狙ったキーワードをできるだけ多く使うことが良しとされていました。そのため「テキストをいかに忍び込ませるか」というテクニックが流行ったのです。背景と同色のテキストでキーワードを盛り込めば、ユーザーから気づかれることなくGoogleに認識させられます。

    ツールで作られたコンテンツ

    量産ツールなどで作られたコンテンツも、スパムと判断されてしまいます。低品質なコンテンツを量産するツールは未だにあるものです。このようなツールを使ってコンテンツを大量に作っても、Googleからペナルティを受けてしまいます。オリジナルなコンテンツ作りに集中しましょう。

    キーワードを多用したアフィリエイトリンク

    狙ったキーワードを多用したアフィリエイトリンクも、スパムと判断される原因です。ユーザーにとっても、無駄に長いテキストのアフィリエイトリンクは好ましくありません。最近のSEOでは、無理にキーワードを詰め込んでも上位表示できない傾向にあります。基本的には、ユーザーにとって分かりやすいリンクを設置するようにしましょう。

    総評

    テクノロジーの進化により、Googleのスパム対策も進んでいます。
    従来のように「〇〇すればSEOで上位になる」といった施策は、年々通用しなくなってきました。小手先のSEO対策ではなく、ユーザーの快適性を考えオリジナリティのあるコンテンツ作りが求められているのです。スパムアップデートで飛ばされないサイトであるためにも、価値のあるコンテンツを作っていきましょう。

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